悪の教典

サスペンス映画は好きな方なので、予告で気になり観ることにした。
話の前半は生徒も、そしてほかの教師や保護者も一目を置く模範的な教師であることを描く。中盤すぎにこの教師が実は反社会性人格障害者であり、学校と自身に降り掛かった障害を取り除くためには殺人も辞さないということが徐々に描かれ出す。
そしてクライマックスは担当のクラス全員の殺害を図る、というシナリオ。
序盤が長く、いつ話がすすむのかとやきもきさせられるが、一方で終盤は展開が早い。
殺害される生徒一人一人にも物語がある、という触れ込みだったはずだが、
殺される生徒それぞれにフォーカスしたエピソードも少なく、
シューティングゲームのごとくバタバタと殺されていくので、
そんな物語とかにも感情移入できず、リアリティーも薄れてしまった。
エンディングが決してハッピーとはいえないので、比較にはならないが、
同じサスペンス系のバトルロワイヤルの方がその辺しっかり描かれていて、
ただただ虚しさしか感じなかったのが残念。
このあたり、好き嫌いははっきり分かれるんだろうな。
おすすめ度: