都構想

大阪の都構想は結局住民投票によって消滅することになった。
無駄を削減すること=市を廃止するという考えがイマイチ浸透しなかったのと、
反対だけでなく、よくわからない人も反対しよう!と広めていた、
自民、公明、共産、民主の各党の戦略が僅かに勝ったともとれる。
また地域の問題(北部が賛成多数に対し、南部は反対多数だった)もあるかもしれないが、
私は高齢者の票が投票結果に大きく作用した、ということだと思う。
年代別出口調査をみると、60歳以上の反対票が賛成票を大きく超えていた。
そして投票数も人口割合や投票への関心なども相まって高齢者ほど多いのだ。
都構想実現には手厚い待遇を受けてきた高齢者への保護措置も枠組みが変わることが懸念されていたし、
昔から大阪市として親しんできた地名が無くなる寂しさもあったのじゃないだろうかと推測している。
何はともあれ、これで都構想は無くなり、現市長の橋下氏も任期満了で引退を宣言している。
決して財政が良いといえない大阪市大阪府が今のままでは駄目なことは明白。
橋下氏に変わって今後もり立てていく人が果たして出てくるのだろうか、
というのが一番懸念している点だ。