夫婦別姓

今日最高裁での夫婦別姓について、違憲ではない、との判断が下された。
結婚して相手の姓を名乗ることを民法によって強要され、
結婚するまで慣れ親しんできた姓を名乗れなくなることが苦痛、というのが原告の主張。
個人的には、原告の気持ちが分からなくはないが、別姓には反対である。
この民法自体、明治時代から浸透したものであり、家族の一体感を高めてきたという事実がある。
仮に別姓が認められた場合、子供が出来たときにその子はどちらの姓を名乗るべきなのか、という問題も生じる。
今の社会では旧姓を名乗り続けても、それを批判する風潮はなく、不都合は生じない。
男女差別という意見もあるが、そもそも女性が男性の姓を名乗る必要がある、という規定は全く無く、
男性が女性の姓を名乗っても良いし、そういう夫婦も少なくない。
そういう意味で今回の判決には安心したが、若い人ほど、別姓選択制に賛成意見が多いようだ。
民法はそのままに家族の一体感は形式上でも残しつつ、
別姓を名乗っても苦痛と感じない世の中にしていくことが大事じゃないのかな。