出産振り返り(続き)

結局、朝になったら陣痛はほとんど無くなってしまった。
このまま2日目も薬を続けるのか、と思っていたのだが、
朝医者から次のようなことを言われた。
陣痛時の赤ちゃんの心拍に異常が見られる。
このままお産が進んでも赤ちゃんが陣痛に耐えられず、危険な状態になることもある。
安全に産む為ににはやはり帝王切開で分娩という選択もある。
もちろん、このまま陣痛を促進させて、赤ちゃんが降りてくるのを待つという選択もある。
一度よく考えて欲しい、とのこと。
私の中では、残念だけどリスクを考えれば帝王切開しかない、との思いだったが、
妻はやはりメスを入れたくない思いが強く、ずっと悩んだ。
その思いは当然わかるから、強くは言えないが、やはり何かあったときに後悔することがあってはいけない。
しばらくしてから病室にきた助産師も、私と同じ考えらしく、なんとか妻を説得。
妻もようやくハラを決めたようで、午後からの帝王切開が決まった。
手術の同意書を書いた後、昨日からの疲れもあり、一旦自宅へ帰って昼飯と少し休んだのち、すぐに病院へ。
ネットで調べると、手術自体にも立ち会いが出来る病院があるらしいが、
その病院では旦那さんは手術室の外で待機して欲しいと言われ、病室で子供の誕生を待った。
1時間ほどして赤ちゃんの泣き声が。私の子供か。
それから15分ほどして助産師が「無事生まれましたよ、可愛い男の子ですよ」と呼びに来た。
新生児室の前に行くとガラス越しに生まれたばかりの赤ちゃんが。
でも、でかっ。それもそのはず、3700gもあるらしい。
確かに妻の腹が随分おおきい、といわれることが多かったし、そりゃなかなか生まれてこないわ。
それでもやっぱり自分の子供、可愛いものだ。いつまで観てても飽きなかったが、
手術室からなかなか出てこない妻がだんだん気になってきた。
縫合している関係で少々時間がかかったようだが、手術後気分が悪くなったらしく戻したりもしたらしい。
30分くらいしてようやく妻が手術室からでてきたので、「ご苦労さま、よく頑張ったね」と労った。
その後妻の実家や自分の実家に連絡して、出産という一大イベントはひとまず終了。


ま、出産はこんなかんじで、結局帝王切開となってしまったが、
とにかく無事赤ちゃんが生まれてきてくれたことが嬉しい。
精神的にも父親にならなきゃな。