驕りと反省

先週末、家族で近所の中華料理屋で夕食をとることにした。

チェーン店なのだが店は小さくどちらかというとお一人様が入りやすい店舗。

早めの時間に行ったこともあり、お客さんは半分程度しかいない。

そんななか喋りたい盛りの息子がわーわーひとり騒いでいる状態。

とりあえず注文を済ませうるさい子供をなだめたりして待っていたら、

奥の席からこっちを睨みながらなにやら言っている声が。

自分の後ろには厨房があるので店員に対してクレームでもつけているのかと思い、

無視していたが段々声が聞こえてきた。

「おい、おまえ、きこえてんだろっ!」

声の方を向き、見てみるとどう見ても私に対して言っている。

ジェスチャーで『私か?』と聞いてみると、

「おまえだよっ。子供黙らせろ、うるさい」

一瞬、イラッとして殺意も芽生えたが、

確かに息子が騒いでいるという事実。

とりあえず、わかったという素振りをして子供をもう一回なだめたが、

このまま店に居続けるのはどうやっても子供が騒ぐから無理。

なにより、気分が悪い、ということで店を出ることにした。

注文はまだ1品しか来ていなかったが、店員に事情を説明した上で

作った物は持ち帰るしその分の代金は払うからとキャンセルさせてくれ、とお願いし、

店側も了承してくれた。来ていた1品分の代金を払ってそそくさと店を出た。

クレームをつけてきたオヤジが、そのクレームの付け方に人として問題あるのはともかくとして、

自分自身も少々驕りがあったのかもしれん。

子供は騒ぐもんだから仕方ないし皆分かってくれる、とどこかで思っていた部分もある。

喋りたいざかりの子供を連れて外食をする、ということのリスクを承知の上で、

それでも外食をするなら店の雰囲気や時間帯も考慮して行くべきだったと反省する事案だった。